順列組み合わせ


これで、動きの基本については紹介することが出来た

これらの要素は単独で存在していたわけではない

『構え』は『攻撃』のために存在し、また『移動』のたびにその位置も変わり、また『防御』のためにも存在する

『攻撃』について言えば、攻撃後のパンチの位置がそのまま『構え』となるし、攻撃を行いながらの『移動』もあるし、攻撃がすなわち『防御』となることもある

『移動』のたびに『構え』も小まめに変えていかなければならないし、『攻撃』のために移動しなければならないこともあり、移動がすなわち『防御』にもなる

『防御』とともに『構え』も変わり、防御の動きとともに『攻撃』を出す位置も変わり、防御の姿勢のままの『移動』もあり得る

つまり、全ての組み合わせがあるわけだ。4×4で16種類の組み合わせがあることになる(『攻撃』×『攻撃』というふうに同じことを繰り返すこともある)。といって、これからその16通りを全ていちいち紹介していくのは粋ではない

臨機応変という魔法の言葉がある。練習していれば嫌でも理解していける…はず。例えば、移動の動きをしている最中に、相手の攻撃を受けそうになれば、構えるなり防御の動きをするなりさらに別の場所に移動するなり、あるいは相手の攻撃を受ける前に自分の攻撃を当てるなり(自分の攻撃のほうが早い場合)のいずれかの判断は出来そうなものだ。どの選択をとればいいのかは、その状況にならないとわからない。相手がいて成り立つものだから、その相手次第、あるいは自分の力量次第ともなる

とはいえ、あらゆるパターンを練習しておくべきだろう。このときに、気をつけるべきことは、みっともないことを恐れないということだ。ある動作をしている最中に、別の動作に移行したりするような変節をみっともないと感じてしまう人もいるかもしれないが、遠慮はいらない。フィジカル・グラフィティの原則は相手の攻撃を受けないようにしながら自分の攻撃を当てることだから、その原則を守っているかぎりにおいては何をやっても構わない


inserted by FC2 system